2022.08.01
コラム
『スタッフ通信』Vol.8 ~発声~

前作の第6弾から参加しております、RINです。
前作ではダンサーとして、今回は発声担当・演出助手・振付など裏方として参加しております。

自分の持っている知識を伝えるというのはとても難しく慣れないことばかりです。
声というのはもとから持っているものあってのことなので、一人一人の悩みを解消していくというのは分からないことも多く、苦戦しました。癖だったり得意な音域だったりを細かく分析して間違ったことを伝えないように努めました。

私は元々クラシックの声楽を長年習っています。声楽の基本となる発声方法にはなりますが、ミュージカルで使う発声としてはまた少し変わってきます。かといってザ・ポップスといった発声もまた違います。響きを大事に、より鮮明で、見てくださっているお客様にノンストレスとなるお声を作るというのを目標に、呼吸法から始めました。

ミュージカルで使える発声として私が皆さんにお伝えしたいのは「声・体・心」の一体化です。感情が動くことで体が動き、それにより無駄な力を加えることなく声が出るということです。喉だけで表現しても喉に大きな負担がかかるだけで表現としては足りないので、体からエネルギーを出すというのを基本に発声メニューを考えました。

▲歌唱練習時の板書

やはり皆さんに比べて歳は下ですし、中には自分より経験がある方だっているわけで、本当に緊張と不安でいっぱいです。皆さん個人の歌声が聞けたのはオーディションの日が最初で、稽古ではなんとなく聞こえてくる声を頼りに、次回はこれをやってみようと考えながら、試行錯誤の日々でした。少し頼りない感じになってしまっているのが反省点で改善していきたいと思っております。


それでも個人でいろいろな声の悩みを伝えてくれる方もいて、とても嬉しかったのを今でも覚えています。自分の中でもレベルアップしていき、皆さんによりよいものを共有できるように取り組んでいきたいと思います。

これからはキャストも決まり立ち稽古が本格的に忙しくなります。演出助手としての仕事がメインになると思うので、自分のできることに積極的に取り組んでいきたいと思います。

▲発声練習の風景
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