こんにちは、あつおです。第4弾『COCO』から参加しています。
今回のFrozen IIでは主に美術担当として、裏方作業をしています。Frozen Song Festival(FSF)では白紗幕に投影するイラストを描きました。
FSFは歌唱パートとミュージカルパートに分かれていました。ミュージカルでは、歌と歌のあいだで、イラストを背景にMCがあらすじを読んでいく・・・といった形式で進めていきました。大ヒットの「アナと雪の女王」に比べて、“2”はだいぶ知名度が低い上に、1に比べて話も複雑なため、イラストで補助しよう、ということです。紙芝居みたいな感じですね。
今回、英友会では初の試みとなる、ダブルキャストによる2回公演を目指しています。なので、エルサやアナなどのキャラクターは複数人が演じることになります。さらに、FSFでは前半の歌唱パートでも色々な人がアナやエルサを演じました。最終的に、二日間で7人のアナと4人のエルサが入れ替わり立ち替わり出てきました。
さて、イラスト制作ですが、プロデューサーから「原作の『氷の女王』の絵本みたいな感じでよろ」と頼まれたので、基本的にはクレヨン風のブラシで描いていくことにしました。
前述の複数キャストの関係で、キャラクターに特定の人物のイメージを持たせたくないなと思い、基本的に目や口を描かない方針としました。ところがこれが難しい・・・感情というのは目や口で表現されている部分が大きいのだと改めて認識させられました。
一方で、キャラクターの衣装はすでにアニメの印象が強い(エルサは水色の服、といった具合に)があることから、人間に関してはアニメそのままの色合いで描いていきました。
イラスト自体はかなり自由に描きました。具体的には、まず使う色を数種類選んで、それだけで描いていきます。(カラーパレットと言います)
例えば「魔法の森」だったら、秋の北欧で魔法に覆われた森・・・ということで、秋の北欧→オレンジと赤い葉っぱ、魔法→紫、北欧→シラカバを意識した白い樹皮、といった感じです。(奇しくも、映画で使われたアレンデールの収穫祭の旗と同じになりました)
一番参考になったのは、公式のアートブック「THE ART OF アナと雪の女王2」です。イメージアートや制作秘話がたくさん載っています。興味ある人は是非読んでみてください。
本公演の方ではプロジェクションマッピングも試したいという野望を聞いていますので、大道具や衣装、照明効果とあわせて、舞台をカラフルに演出したいと思います。